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2014.07.16 (Wed)

生きる理由

生きる理由が必要だ。

傾斜のきつい坂道で自転車をうなだれながら押す。ポロシャツに汗がにじむ。息が上がる。蝉の声。うなだれ、自分の影と交互に繰り出す真っ白なスニーカーを見ながら思う、こんな田舎は嫌だ。


隣の家の怪物から逃げるために、引っ越した先が都心から離れた何もない糞田舎。近くのコンビニは最近潰れた。マンションの前のゴミ処理場からからりとした熱風に乗って強烈な匂いを室内まで運んでくれた。夜には部屋前の蛍光灯に虫が集まり、処理場効果も相まってものすごい量が蠢いていた。カメムシ、カミキリムシ、てんとう虫、カブトムシ、クワガタ、緑色、茶色、蛾みたいなやつ・・・・蛍光灯が黒かった。昆虫採集する小学生ならば大興奮だろう。昆虫忌避のために一日三回ハッカ水を撒いた。撒いたが僕が部屋にはいるときに同時に何匹かどうやっても入ってしまう、それくらいの量なのだった。潔癖な僕は出入りするたび白目をむいた。頭にぶつかる。メガネにつく。ズボンに着いて自転車に乗った瞬間にお尻でめきゃっと音がした。カミキリムシをよく見ると六本も脚があるのに器用に前の二本の足で顔を掻くような、猫のような仕草をしていた。僕は立ち上がると、ソレを踏み潰し蹴り飛ばし出かけた。
本当にここは嫌だ。引っ越しがしたい。もう少し都心寄りな前住んでいた街は良かった。そこもまた何もなかったが、それもまた振り返れば味だった。上がり下り電車にも行きたい所があった。失って気づくんだね。この街から下りはどん詰まりで何もない。上がるしかない。最寄り駅のどん詰まり感が僕の心境とシンクロしていた。ココで終わりたくない、そう思った。

肩で息をしながら、坂を登り終わると駅まで二、三回曲がれば着く。工場、巨大スーパーを横目にチャリを立ち漕ぐ。坂さえ登ればあっという間だ。電車にのることができればどこへだって行けるのだ。


文章を書こうと思う。いや書いているのだが、目的もなくだらだら書いていた。今年中に何かに出そうと思う。どこかに何かを出そうと、ソレを消えかけた生きる理由に据えてみようと思う。
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22:44  |  日常  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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